ピックアップ時間“約1/3 ”を叶えた在庫管理シンプル化のススメ!
低コストでスマートリールラック®がもたらした効率化とは

事例概要

お客様

株式会社アドテックプラズマテクノロジー様

事業

実装プロセス事業

導入ソリューション・製品

スマートリールラック®およびシステム導入までの技術サポート、ソリューションの提案

今回ご紹介するのは、半導体製造装置用のプラズマ電源メーカーであり、広島県に本社を構える株式会社アドテックプラズマテクノロジー様の事例です。
成長が続く半導体市場において、アドテックプラズマテクノロジー様も関連製品の生産数増加から“作業時間の短縮”と“現場負担の軽減”の両方を実現できるような在庫管理の効率化が課題となっていたそうです。

本ページでは、①上記課題に対してスマートリールラック®でどのような解決を図れたのか、②どのようにして導入の検討を進められたのか。そして、③実際に何が導入の決め手となったのか、という3点についてご紹介いたします。

導入前の背景・課題と導入後の効果

背景・課題

  • 2~3時間かかる1品種200~300リールの払い出しを、1日に複数回おこなっていた。
  • 多品種少量のため段取り替えの頻度が多く、1日に入出庫だけで4~6時間かかっていた。
  • 経験や理解の浅い作業員の場合に作業ミスが起こるなど、業務が人依存の状況にあった。
  • 生産増を実現するためにも、負担軽減につながる作業効率化とミス予防が課題だった。

効果

  • 部品ピックアップ作業にかかる時間を約1/3 まで効率化。
  • スマートリールラック2台※で既存の概算950リールをほぼ100%カバー。※収納能力1446リール
  • ピックアップ時における作業内容のシンプル化を実現。
  • 個人の経験や理解の程度に依存しない入出庫管理体制を構築。
  • 手動で管理していたデータのシステム化。

課題解決までの道のり

背景

当時、アドテックプラズマテクノロジー様は主要製品の需要増・在庫増から、段取り替えの時間も増加。
1日あたりの基板実装の数量を増やしたいものの、段取り替えの作業時間の短縮と基板実装の数量増加を
叶えるためには在庫管理の効率化が必要な状況にありました。

そんな中、効率化を図るための情報収集をしていた際に、インターネット上で当社製品の掲載ページを発見。該当ページから当社にお問い合わせを頂いたことがご提案のきっかけです。

システム導入にあたり、まずは既存状況についてお話を伺いました。
従来の管理方法としては「入庫時」と「出庫時」でそれぞれ下記の通り。

 

【入庫時】

▼電子部品リールは在庫倉庫で段ボールに収納して管理

▼BOM(部品構成リスト)をもとに、段ボールから必要な部品を人の手でピックアップ

▼現場に持っていき、部品番号が記載されている箱に入れる

 

【出庫時】

▼生産ID、品名、数量情報が記載された生産計画表はExcelで管理

▼Excelの生産計画表をもとに、生産ID単位で出庫

▼1日200IDの発行、生産IDバーコードの読み取りといった出庫作業は人の手で実施

 

上記状態において焦点となっていたのは、 “段取り替えの工数削減”と、他装置との連携は考慮する必要がないため“煩雑ではない管理方法”でした。また、人力で課題となっていた経験年数や知識量などの“個人の力量に作業時間が左右されない環境構築”についても改善を目指されていました。

adtec-case-before-after

 

提案

お問い合わせを頂いたのち、まずは通常仕様でのご提案をいたしました。その後、ヒアリングを通じて明らかになった詳細な課題を解決するために、
ソフト面とハード面の両方でお客様のニーズに沿ったカスタマイズをおこない、納品いたしました。

 

スマートリールラック®とは

スマートリールラック®は、電子部品収納ラックをデジタル化し、ラックに個々の電子部品位置情報を持たせることで、従来のリール管理の作業性を大幅に向上させる新しいラックシステムです。

出庫対象電子部品リールの場所をLEDが点滅することで快速入出庫を可能にし、これまで時間を要していた入出庫作業時間を短縮できます。

また、電子部品リールのデータをシステム管理し、先入れ先出し(FIFO)をサポートします。加えて、フリーロケーションで入庫できるため、倉庫省スペース化にも貢献します。

 

▼スマートリールラック®詳細についてはこちらからご確認いただけます。

 

課題解決に向けたポイント

アドテックプラズマテクノロジー様では、はじめはラック型ではなくタワー型の電子部品庫を検討されていたそうです。タワー型のメリットとしてはラック型よりも多機能であったり、他装置との連携が前提で作れられていたりする点だといえるでしょう。

しかし今回同社で求められていたのは、人を選ばない “操作の簡易さ”と電子部品リールの管理に焦点を絞った“シンプルさ”。実際に導入決定のポイントを伺ったところ、下記のように回答を頂きました。

・低コストでの導入が可能なこと。

・十分な収納能力があること。

・ラックのLED点灯機能がリールを探す手間を省き、段取り替え工数削減につながること。

・ご希望の利用方法にマッチしたシンプルなラックおよびソフト仕様であること。

・操作が簡易かつ他装置との連携が不要で、装置単体で在庫管理ができること。

特にLED点灯がもたらす出庫スピードの速さについては、数値や動画だけではイメージが難しいものです。
そのため実機見学のうえで操作を体験いただくことによって、工数削減につながるイメージを実感していただきました。

 

評価いただいたポイント

下記のような点においてご評価を頂いております。

 

・部品ピックアップにおける作業時間を約1/3まで短縮できたこと。

・既存の保有リールをほぼ100%収納できたこと。

・価格を抑えながらもシステムの導入ができたこと。

・簡易で特異な操作が少ないため、人を選ばずに先入れ先出し管理を実現できるようになったこと。

・BOMや計画出庫表(Excel・CSV版)をシステム管理に移行できたこと。

 

 

まとめ

 

・スマートリールラック®の導入で、ピックアップ作業時間を約 1/3 まで効率化も可能!

・LED点灯に従って作業をするだけでOK!技術・経験の差に関係なく作業の質を担保。

・シンプルな機能だからこそミス予防につながる環境構築を実現!

スマートリールラック®は導入後、運用状況に応じてラックの追加およびソフトの改修(機能追加)が可能です。

そのため投資額を抑えたSmall Startをご希望のお客様に多くのご好評を頂いております。

「まずは話を聞いてみたい」「今の課題を解決できる方法がないか相談してみたい」というお客様は、「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。

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